「頑張れ」の使い方 Category:未選択 Date:2011年11月22日 明日はおかんとおとんの銀婚式。家族でおいしいご飯を食べるため、わたくしただ今電車に揺られております。という訳で恒例のブログ更新です。今日は「頑張れ」という言葉について書いてみたいと思います。その昔父が、頑張れという言葉は好きではないと話してくれました。理由を尋ねると、「今の時点で、持てる力の全てで取り組んでいる。頑張れというのは、限界を越えろ、120パーセントを出せということ。そんなことなかなか出来ない」と(いうようなことを)言うのです。なるほど確かにと思った私は、大切な人の大事な場面で、あまり「頑張れ」と言い過ぎないよう注意するようになりました。うつ病の人には「頑張れ」と言うな、とも言われているようですし(正確な情報かは分かりません)、「頑張れ」=「無理をしろ」ということのように思えてきたのです。しかし先日先輩が、「頑張れって言うなって言うけど、意味が分からないよな」と言い出したのです。どういうことですか?と問えば、「辛い状況が分かるからこそ、頑張れって言う。頑張れって言うなって言うヤツは、頑張れって言葉に込められてる色んな意味を無視してるだろ?」と(いうような)説明をしてくれました。つまり先輩が言いたいことは、「頑張れ」=「無理をしろ」という捉え方は、あまりにも会話のコンテクストを考慮に入れていないということだと思います。予期しない先輩の熱弁に圧倒されてしまい、私は少し「そうかも・・・」と思ったりしました。さて、一体どちらが正しいのでしょうか?もちろん、答えは出せないと思います。しかし、私自身が今後「頑張れ」を使うために、私なりの答えは出さなければならないと考えた訳です。で、結論から言うと私の答えは「頑張れと言わない」です。まず今回の議論では、どんな状況で「頑張れ」と言うのかということについて、相手が何か辛い局面にあって、それを乗り越えなければならない時という設定がされています。(父も先輩もそのつもりで話していたと思います)この状況で「頑張れ」と声を掛けた場合、父のように考える人であれば、「今だって頑張ってるよ。もっと辛い思いをしろって言うのか?」と捉える可能性があります。もちろんそんな意味で言った訳ではない。でも、それを理解してくれというのは、言った側の勝手な主張、甘えだと思うのです。逃げるようなやり方ですが、相手を傷つけない為には「頑張れ」と言わないことが一番の安全策のはずです。励ます為の言葉は他にいくらでもあります。「頑張れ」という言葉が負のイメージを持ちうるようになってしまったのなら、あえて「頑張れ」と言う必要はないと思うのです。それから「頑張れ」という言葉は、短絡的なイメージも纏ってしまっているのではないでしょうか。つまり「頑張れって言っときゃいいと思ってんだろー!」ということです。相手に合うぴったりの励ましの言葉は、きっとどこかにあるはず。それを探す努力も含めて、励ましの気持ちになるのではないでしょうか。でもきっと、言葉を紡ぐのが苦手な人だってたくさんいると思います。暖かい気持ちを持っているのに、それを多彩な言葉で表現することができない。そんな人は、ただ「頑張れ」と言えばいいと思います。気持ちというのは言葉からのみ伝わるものではないと思うからです。要するに!全てはハートだ!ということです!強引な感じで、この生産性のない自己主張を終えたいと思います。 PR