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なめんなよ?

天降り

今日はなんとなく落ち着かない気持ちで、午前中、専業主婦の価値や専業主婦の小遣稼ぎの方法などについて書かれている記事を読んだりしていました。
午後になって、(どんな思考回路だったのかすでに忘れたのですが)「やっぱり働くのはどうかな」「働くなら…働くなら、静岡のために働きたいなあ」と思い至りました。

そもそも大学3年生で就活を始めたときは、なんとなく「文化に興味あるし観光業界とかかっこいいよね」「接客系ならラーメン屋のホールのバイト経験生かせるかも?」というふわふわっとした気持ちを持って挑戦。
当然すぐに厳しい現実にぶち当たって挫折し、「地味な私には事務とかがいいのかもしれない…」「安定とかなんかカッコ悪いけどそれが一番なのかもしれない…」「医療や福祉は生理的に避けてきたけど、社会貢献の意味では魅力的かもしれない…」というような色んな思いが生じ、完全に方向性を見失っていた時に偶然就職サイトのメールをきっかけに前職に応募。
幸いにも拾っていただいて3年強の期間お世話になっていました。(ご縁ってやつですね。)
ただ、そんなゆらゆらした気持ちの中で唯一ブレなかった、私にとってのいわゆる「軸」といえるものが、「静岡で働きたい」という気持ちでした。実際、勤務地が静岡以外の求人には一度も応募していません。…たしか。

そして結婚を決めた時。
東京で働く相手と同居することと静岡で働き続けることの両立は不可能に近い状況で、専業主婦になりたいというかねてからの夢もあり、私はあまり抵抗なく仕事を辞めることに決めました。
「仕事を続けるなら今の仕事がいいから静岡を出ることはできない。つまり、同居するなら仕事は辞めることになるけど、東京ですぐに正社員の仕事を探すのは大変だからできないよ。もちろん出産や育児のことも気にかかるし。ちなみに、あなたが転職して静岡で同居するっていう選択肢もあるよ?」という私の(「~できない」ばっかりの)主張を、相手が受け入れてくれたおかげでもあります。
このことに対して私の中で少なからず「逃げるようなやり方で解決すべき課題をやり過ごしてしまった」という気持ちがあり、これが、念願の専業主婦になれたのに私がもやもやし続けている理由の一つにもなっている気がします。他にも、女性の社会進出推進による専業主婦の立場の変化…とか、色んな理由があるなあとは感じているのですが。

で、冒頭に戻ります。
冷凍の唐揚げと白米、インスタントの味噌汁でランチを済ませた私は、いいことを思い出した気持ちになりました。
そうだよ!静岡で働きたい≒静岡のために働きたいという気持ちだけで就職したから、静岡を出たらやりたい仕事は見つからないと思ってたけど、東京で静岡のために働ける仕事を探せばいいんだ!と。
それで、まちおこし系のプロジェクトをやってるイケイケな会社や、静岡に本社がある企業の東京支店なんかの求人情報を探していました。

定年まで続いていたかもしれない職業人生の選択理由になっていたなんて、
わたし、へたすると結婚相手と同じくらい静岡が好きなのかもしれないと思いました。

退職時に職場の方にこんなことを言われました。
「行っちゃうんだねえ」
「はい、静岡は大好きなので出たくないんですけどね」
「そうだよねえ。でもしょうがないよねえ、静岡より好きなものができちゃったんだからねえ」

確かに、今の私にとって夫より静岡を選ぶという選択肢はありえない。
それでも、静岡のことがどうでもよくなったわけじゃない。
むしろ、静岡の外から分かる静岡の良さを感じる日々。(今住んでいる町のこともどんどん好きになっています。)
離れて分かる家族の大切さ的な。ちょっと照れくさいけどやっぱ好きだなって思う存在というか。

何かしたいな~~~
好きなもののために何かしたいな~~~

どことなく拗ねたような気持ちだったのが嘘のように、「本当に静岡のために働けるなら、フルタイムで働くための生活設計を真剣にやりたい」という気の迷い(?)まで出てきました。
この辺は夫と相談ですが。
「専業主婦になれたはいいけどなんかカッコついてない気がするから働いたほうがいいのかな」っていう後ろ向きな気持ちだったから、真剣に職を探す気にもならないし、専業主婦として堂々としていることもできなかったんだなあ、多分。
そうそう、大学生で就活してた時も「働かないとカッコつかないから就職しなきゃなあ」っていう気持ちが先行してて。前職との出会いは偶然だったけど、試験が進むうちに「ここ、肌に合ってる気がする。これを求めてた!」っていう気持ちに変わっていったんだよな。
あの時と今では、経済状況とか色々と環境は違うけれど。今ちょっとそういう、「求めてたのはこれなんじゃないか?!」っていう気持ちです。

前記事の「主婦という大人になれて嬉しい」ことと、「静岡のためなら働きたいかも」ということを、うまくハイブリッドできないか、ちょっと考え始めてみたいと思いました。
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