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なめんなよ?

店の名前は半分しか覚えていない。

なんだかそんなに記録する気にもなれないのだけど、
今後のことを考えて記録しておくことにする。

昨日、父と二人で飲みに行った。
突然の誘いだった。

1軒目。
大衆酒場っていう感じの、
ちょっと口の悪い人たちが賑やかに楽しんでる感じの、店。
有名な店、らしい。まずはそこで腹ごしらえをした。
隣のカップルは二人してタバコを吸い、お姉さんはあっけらかんとした感じの人だった。
昭和、と思った。
川エビの唐揚げがうまかった。
生中を2杯飲んで、家族の話をした。

2軒目。父の行きつけその1。
夫婦で経営している小さな居酒屋。
父は「マスター久し振り」と声をかけたが、マスターは「おう」と生返事だった。
ずっとニコニコして、ママに突っ込まれている人だった。
痛風がひどくてビールを飲むのを止めたのだと言っていた。
父は一人で来ると、マスターと二人で飲むらしい。
ここでは瓶ビールを飲みながら仕事の話をした。主に派遣体制への不満。

3軒目。父の行きつけその2。
毒舌でおしゃべりな大将の日本酒の店。
日本酒が飲みやすくて美味かった。
大将は鋭くて、歯に衣着せぬ物言いの痛快な人であった。
父のことを苗字で呼び捨てにしていた。
どうやったらお店の人と仲良くなれるのか聞いたら、
酒の楽しみ方まで教えてくれた。おしゃべり。
父は私たちの会話を呆れたように笑いながら聞いていた。
この店ではいつもそんな感じらしかった。

4軒目。父の行きつけその3。
小柄で可愛らしいけれど正体不明のママが一人で経営しているらしいウイスキーの店。
カラオケが置いてあったのでついつい歌った。
ママも乗せるのがうまかった。テクニシャン。
こういう人種にはなれないと思った。
自由で、柔軟で、穏やかな、みんなから愛されていそうな人だった。
父は母のことを「女房」と呼んでいた。にょうぼう。にょうぼう。
もはや何の話をしたかあまり覚えていない。
ちょっとしか飲んでいないのにすごい額を請求されて、
行きつけてるおっさんは大変だと思ったけど、
父は「ここをはやらせてあげないといけなかったのにあまり貢献できなかった」と言っていた。
そんなもんか、と思った。

最後は不二タクシーの営業所まで歩いた。こだわりらしい。
父はトイレを借りようとしたが、浮浪者が入ったことがあり使用禁止になっていた。
いつも借りていると言っていた。迷惑な酔っ払い。
乗ったら乗ったで、「不二タクさんは既に潰れた診療所の名前を言っても分かってくれるのだ」と何故か自慢気だった。
運転手さんは苦笑していたが、確かに場所を理解していた。

そして私は帰り着いたあと、吐き気と戦い続けた。
結局二日酔いになった。
ビールだけでもいつもの倍以上飲んだのに、
日本酒にウイスキーときたら・・・でもどれもおいしかった。
父もかなり酔っていたが、今日の夜も当たり前のように飲んでいた。
残念ながらお酒とは、色んな意味で切っても切れない関係にあるようだ。

そういえばねずみの話は一言もしなかった。
個人的には少し話すつもりでいたけど、まぁ、いいか。

今回の収穫は3軒目で話したことに集約される。
私は、父とは似た人種だと思っていたが、
父は酒の力で壁を突っぱらうことができる人だった。
それが良いのか悪いのかは分からないが、私とは違っていると思った。

他人との対比の中ではなくて、
自分ただ一人で、自分を確立する必要がある。
最近うすうす感じていたことが、はっきりとした課題になった。

きっといつかこのことをきちんと思い出したくなる時が来るんじゃないかなと思ったので書いてみた。
つまらない記録にお付き合いくださりありがとうございました。
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